2017年11月3日金曜日

FB読書会 2017年10月報告

11月です。
いつものように先月10月の報告をば。


10月は9章(10章への準備的な内容みたいですが)をカバーし、さらに10章に入りました。
今回は担当ボランティアがお二人加わりましたので助かりました。


第9章 王国、現在と将来(192-212)

ユダ・ハンマー(192-197)
《引用箇所》 最も有名なのはパリサイ派である。彼らは自分たちなりの理解に従って、古代の伝承に忠実であろうと徹した大衆運動であり、神が再び行動を起こしてくださるのを熱烈に待ち望んでいた。そこで大切なことは、かの偉大なストーリーが、彼らの心と聖書の読み方の習慣に深く刻み込まれていたことである。(196-7)
《感想》 この時代はシリアがエルサレムを支配していたのを、ユダ・ハンマーが3年間にわたるゲリラ戦に勝利し、神殿から異教の影響を一掃したそうです。ユダヤ教のハヌカがそれを祝うお祭りだったとは知りませんでした!
星の子(バル・コクバ)シモン(197-204)
《引用箇所》 そして多くのユダヤ人は、メシアを待ち望むのはまったくの誤りだという結論に達した。ともかく、ユダヤ人の反乱はその後、途絶えてしまった。彼らはひっそりと神と律法に従って生きることに満足し、他民族が世界を支配したければ、それはそれでよしとした。……
星の子シモンのストーリーはユダ・ハンマーから300年後のことであるが、結末はまったく違うものの、そこに驚くほど共通のパターンがある。……
シモンと彼の支持者たちの信じたストーリーは、ユダ・ハンマーと同じストーリーだった。それこそが聖書の語るストーリーだと彼らは信じ、聖書の約束は、そのストーリーどおり成就すると信じていた。それは、神がついに王となられると語ったイエスの言葉を聞いた人々の脳裏に浮かんだストーリーだった。それはイエスがエルサレムに入城した際、人々が歌に込めたストーリーだった。(203-4)
《感想》 こういう歴史的背景を知るのはとても興味深いです。ユダ・ハンマーのように、イエスが登場する前にメシアとおぼしき人物が現れるのはわかるのですが、イエスが登場して、十字架の死と復活を遂げたあとでもなお、メシアを待ち続けていたユダヤ人… 彼らは、自分たちが待ち望んていた王が異教徒によって殺されるとか、終わりの日の前に1人だけ復活するとか、どうしても受け入れられなかったのでしょうか…
王国樹立のアジェンダ、ヘロデ大王、シモン・ベン・ギオラ(204-212)
《引用》 人々が「ユダヤ人の王」に期待した一連のことは広く知られていた。・・・それらの期待の最上位に来るものは、異教徒に対する勝利と神殿の清め、また再建であった。(176-7)
《感想》 9章はイエスの王国樹立のアジェンダを見通すための、いわば「座標軸」作りだったということでしょう。それを「回り道」をして・・・と言っています。  そして取り出した要素は「敵に対する勝利」と「神殿清め/再建」でした。この二つが10章のテーマになります。
第10章 戦いと神殿(213-232)

戦い(213-220)
《要約》 9章において示された、「ユダヤ人の王に対する期待」の最上位は、異教徒に対する勝利と神殿のきよめまたは再建でした。これを10章では「戦いと神殿」と題して提示します。分担されたところは、「戦い」の前半です。イエスは戦いに関与します。しかしその戦いは、人々が期待した異教徒に対する勝利を目的とするような戦いでは無く、「サタンとの戦い」でした。・・・・・・
《感想》 クリスチャンは自身を善の側にいると捉えがちなのではないかな。??

以上10月中の報告でした。

その他「第6回N.T.ライト・セミナー」が終わったところで様々な感想やら何やらが続けざまに投稿されしばらく賑やかでした。

最後に「新規入会メンバー」について。 
2017年10月は、入会1名で、トータル230名です。


以上、ご報告まで。

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