第4回 N.T.ライト・セミナーまで1ヶ月となりました。
日時: 2015年10月5日(月) 13時30分~16時30分
場所: お茶の水クリスチャンセンター・416号室(50名収容)
簡単にご紹介します。
Ⅰ. 開会講演
スピーカー:上沼昌雄(『クリスチャンであるとは』訳者)
テーマ:「『クリスチャンであるとは』にみるN.T.ライトの歴史観」
趣旨:
「聖書を読む時、私たちはこれまで『16世紀が設定した問題に、19世紀が回答する』枠組みを用いてきた。しかし今や『1世紀が設定した問題に、21世紀が回答する』枠組みに取り替えるべきときである」
We
need to find 21st Century answers to 1st century questions, not 19th
century answers to 16th century questions - See more at:
http://www.biblesociety.org.au/news/n-t-wrights-australian-visit-sparks-respectful-arguments-on-pauls-writings#sthash.KcJogkuU.dpuf
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という決まり文句を使って、ライトは「現在の混迷する(西洋)キリスト教の所在と、そこからの脱出のヒント」を示唆する。
ライトの著作に流れるこのような(歴史認識のずれた神学論争に対する)問題意識を無視してライトを読むと大変な読み違いをすることになるだろう。
いかに「1世紀の視点で、そして21世紀の問題意識をもって聖書を読む」か。その作業の重大さと難しさを覚える。
その困難さを『クリスチャンであるとは』から紹介しながら、ライトという人の歴史観とはいかなるものか考えてみたいと願っている。
Ⅱ. 研究発表
スピーカー:伊藤明生(東京基督教大学神学科長・新約聖書学教授)
テーマ:「呪いと契約:ガラテヤ3章10節~14節」
趣旨:
というのは、律法の行ないによる人々はすべて、のろいのもとにあるからです。こう書いてあります。「律法の書に書いてある、すべてのことを堅く守って実行しなければ、だれでもみな、のろわれる。」(ガラテヤ3章10節、新改訳)N.T.ライトの新約聖書理解は、旧約聖書を単に「背景ストーリー」として参照するのではなく、創造から始まり、イスラエルの民の選びと契約という「大きな物語の成就」としてイエスの十字架と復活を捉えます。
特に「十字架の贖罪」理解において、「契約」が決定的に重要な要素であることを、ライトは自身の論文集、The Climax of the Covenant: Christ and the Law in Pauline Theologyで論証しています。
発表ではその議論を紹介し、私たちのガラテヤ書理解にどんな光を投げかけるか見てみたいと思います。
参加費千円を当日受付にて係りの者にお支払いください。
チラシも間もなくできることと思いますが、しばらくお待ちください。
問合せ・連絡:(小嶋崇)t.t.koji*gmail.com (*を@に変換してください。)
セミナー実行委員一同
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