《第1回目ライト読書会》については
日時: 2017年4月1日(土)午前10-12時(※エイプリルフールですが。)というところまで案内しました。
場所: 活水工房ティールーム(巣鴨聖泉キリスト教会となり)
テキスト: Stephen Kuhrt, Tom Wright for Everyone (2011, SPCK)へのライトによる「序文(Foreword)」(2ページ)
「政教分離バイアス」問題の所在や背景についてライトが序文で書いてます。※序文だけですのでわざわざ本を購入しなくても「グーグル・ブックス」で事足ります。
カートの「ライト入門書」を使ってライト(神学)入門も多少兼ねます。
(※「グーグル・ブックス」が不明の方にはスキャンした文書を送ります。)
しかし、「ライト入門」も兼ねていますので、著者のカート氏がライトの神学をいかに実際的・実践的にまとめようとしているかを目次等で見るだけでも参考になります。
今回はその「序文」を少し紹介します。
「序文」はスティーブ・カートの本がどのような意味で「ライト神学入門」になっているかを解説しているのですが、ライトは自伝的な背景を紹介する中で「split world」ということを言います。
クリスチャンとして成長し、社会人となっていく過程で「世界が分離(スプリット)」していることに気づき、そしてそれをキリスト教信仰者として重荷としていく過程を綴って行きます。
一つ目の「分離した世界(split world)」は「史的イエス」研究を本格的に始めて以来感じた「神学」と「歴史(研究)」の分離です。
二つ目の「分離した世界(split world)」は自らの信仰をどう生きるかと言う場面で「信仰」と「生活」が分離している、という問題です。
研究者として直面した「神学」と「歴史研究」の分離と、信仰者の実践課題で直面した「信仰」と「生活」の分離を「いかに統合するか」という問題に心を砕いてきたわけですが、それを原文で表すと・・・
(1) Bringing theology and history togetherとなり、その結実をスティーブ・カートの本は上手く押さえている、という評価をしています。
(2) Bringing faith and life together
今年のテーマ 宗教と政治 は(2)の方のトピックとして関連してきます。
ライトの使う「カテゴリー」では、特に「宣教(Christian Mission & Ministry)」の領域になります。
普通の福音派教会が考える「伝道」よりははるかに大きなヴィジョン(視野)のもとに「具体的なミニストリー」 が列挙されています。
これらのミニストリーはすべて「神の王国」に向けたミニストリーと位置づけられ、その出発点(launching)はイエス・キリストの死と復活によってもたらされた「新創造」にある、とされます。
さて、第1回目の読書会で読み合わせる「序文」を簡単に紹介しました。
約3週間後となりましたが、この「ミニ紹介」を読んで興味を持たれた方は是非ご参加なされてはいかがでしょうか。(※英語が苦手な方は傍聴だけでも大丈夫です。)
※出席希望者は小嶋までご連絡お願いします。
「問合せ連絡先」は左コラム(←)を参照ください。
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